2002年に発売されたケツメイシの『花鳥風月』
今更ながら、聴き入っております。
事の始まりは今年1月、京都。
京都の町並みとこの曲が、シンクロして頭から離れなかった夜。
両親と訪れた京都、1月5日。
あたしにとっては2度目となる京都。
金閣寺に銀閣寺、枯山水に清水寺。
月並みの言葉しか思いつかないけれど、
どれも本当に素晴らしい建築物ばかり。
『日本の美』
を心から堪能。
その後錦市場を散策、そして祇園へ。
夕闇に包まれた祇園、
街灯までもがつつましく地面を照らしている祇園。
一つ通りを入っただけで、こんなにも違う世界。
ひとりうっとりと、その魅力を堪能した夕暮れ。
そんな夜、時間はすでに24時を少し回っていた頃、
あたしはベッドから抜け出して、そっと窓の側へ。
窓の下には川原町通。
そして空からは、音もなく雪。
雪は静かに静かに、深夜の京都の町に降り積もって、
また少し、この町を魅力を引き出してくれるんだろうな。
そんな事を考えながら、ソファに深く座る。
手元にはiPod。
そして『花鳥風月』
イヤフォンから小さく流れてくる音、
深夜の京都とそこに降る雪、
知らない町のはずの京都が、
何故か懐かしく愛おしく思えた夜。